月刊!スピリッツでの連載が始まりました。
月スピで出版社を舞台にした漫画といえば、最近連載が終了した「重版出来!」。「東京最低最悪最高!」はちょうどその後釜を務める漫画として、そのような明るく楽しく読むと前向きな多幸感に包まれる漫画に
……なりませんでした!ごめんなさい!
↓1話&2話はここから全部読めちゃいます↓
今回はなんと表紙と巻頭カラーもあります。
雑誌というのは言わずもがなですが、毎月表紙と巻頭カラーがついているワケなので、正直、編集者さんからすれば「ハイハイ、また表紙と巻頭ね」という感じの感覚であって、今回も大したことじゃあないかの如く「じゃあ次回、表紙と巻頭やってください」と言われました。
……けど!嬉しいに決まっています。
僕まだ2023年連載デビューの新人だし、表紙も巻頭もカラーも全部人生初です!
雑誌の表紙なんか小学生からの夢と言っても過言ではない!
えっ…!?超華型の仕事じゃん!雑誌の中の表紙なんか、音楽業界における武道館じゃん!(※諸説あり)違うの?!?!
何サラッと言ってんだ?!?!
とにかく、僕はものすごく平静な感じでお仕事を受けましたが、内心めちゃくちゃ喜んでいました。(でもたぶん担当編集さんには喜びはバレてたと思います。さぞ青いな〜と思われたことでしょう。恥!)
しかし絵は頑張りました!
僕はわたせせいぞう、永井博、鈴木英人、吉田博、川瀬巴水(敬称略)のようなテイストの、主線がはっきりして色がパッキリして風景が美しい絵が大好きなので、そのようなラインを目指してカラーを頑張っていきたいと思ってます。
これからもどんどんカラーの仕事が欲しい〜ッ!
そして単行本収録時はカラーは白黒になっちゃうのであわよくば画集とかを出したいです。そのうち。でもそういうのは単行本が爆売れした作家だけが出版できる書籍なんですよね。
だから売れて欲しい、漫画……。
もう「漫画売れて欲しい」以外の感情、消えた……。
もちろん、漫画本編も頑張りました。
ご覧いただいた方にはわかると思いますが、本連載「東京最低最悪最高!」はなんと、全話読切スタイルです。
コンセプトは
「恋愛の存在しない『純猥談』、本が売れない時代の『編集王』」です。
暗すぎワロタ。
救いはないんか?
しかも、この話の雰囲気で全話読切スタイルは正直結構、精神的に負荷が高いのですが、昨年一年で三本(?!)も連載やって、自分の中でも限界まで色々試行錯誤した結果、編集さんとも話して、このスタイルが一番現状では面白力(ぢから)を発揮できそうだね、ということになりこの感じになりました。
なので、毎話新鮮なビター&ブルース読切がお届けされます!やったね!
たまに、ギャグ回もあるはずです。なぜなら僕はビター&ブルース物語の中で唐突に挟まれるギャグ回が三度の飯より好きだからです。(「編集王」の宮さんが海に行く回、「サムライチャンプルー」の野球回、「カウボーイビバップ」の自然保護活動家がサルになる回など)
むしろそういう、ギャグ回のために残りの物語全部存在するまであると思っています。なので、できるだけいっぱいそのような話が描けるように、まずはこの連載自体を続けられるように、気合い入れてやります!頑張る!
単行本は来年の2月とかそれくらいにきっと出るはずなので、その節はどうか応援してください。(きっとまた何かしらのキャンペーンをします)
さっきも言いましたが僕は今「漫画売れて欲しい」以外の感情が消えている状態なので、色々恥ずかしいことを言ってしまっていたりすると思うのですがどうか大目に見てください。
最新話を雑誌で追ってくれたり、アンケートを出してくれたり、SNSで感想を呟いてくれたり、単行本を買ってくれたりした人にはいつものアレをあげます。
そう、「鳥トマトは実質俺が育てたようなもん」と言う権利です。
いらない?でもそれくらいしかあげられるものないんだもん今の僕に……。
頼むみんなマジで頼むよ……。
最後に僕が今月の月スピに載せた著者コメントを載せて終わります。
読切がバズったおかげ様で、新連載が始まりました。しかし、連載になったら今度は毎回バズり続けなくてはなりません。最初は一回バズっただけで死ぬほど嬉しかったのに…。僕もまた止まると死んじゃう回遊魚だったのです。ギョギョ〜!鳥トマ魚(ぎょ)は読者の皆様方の応援なくして泳ぎ続けられません!これから何卒よろしくお願い申し上げます。
ということで、来月もどうぞお楽しみに♪