突然ですが、おしらせです。
1月10日に僕の描いた漫画「東京最低最悪最高!」の一巻が発売になります。予約をしてくれると、とても嬉しいです。
予約をしてくれた人にはキャンペーンもあります。
(キャンペーンの詳細は本ブログの最後にあります↓)
なぜ僕がこんなに必死に予約をお願いしているのか?
それをこれから説明します。
知っていますか?漫画の新刊って年間1万2000冊出るらしいです。
ということは、一ヶ月に約1000冊のコミック新刊が出るんですね。
10巻とか、もっと長く続いているシリーズもありますので、続き物のシリーズもあることを加味しても
だいたい一ヶ月に100タイトルくらいの新連載、
毎日どこかの媒体で約3本ずつ新連載が始まっている計算になります。
…は?
漫画出すぎじゃない?
実際、出過ぎです。
結果的に今、何が起こっているかというと、ウルトラ多産多死、大量の漫画が光の速さで打ち切られていきます。(まあ今に始まった話ではないかもしれませんが…)
さて、漫画というのは、どれも同じような動きをして売れていくので、
実は発売直後の販売状況で、今後そのマンガがどれくらい売れるのか、実はほぼ、わかります。
続投しているように見える漫画も、4巻で終わっていたら、外に情報が漏れていないか、作家に知らされていなかっただけで、実質、一巻が出た直後くらいに「打ち切り」が決まっています。(だいたい隔週連載で一年間連載すると4巻になります。いきなり作家さんの原稿料が切れると死活問題なのでそれくらいはまあ…売れてないけど一年くらいはやっていいよという出版社様の温情を感じますよね。感じません?)
要するに漫画が続投できるかどうかは、
単行本1巻の初速1週間の売上でほぼ決まります。
は????
すごい速度で勝負決するじゃん????
恐ろしく速い判断、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね????
ということで
単行本の予約をして、一週間以内に買ってください!
意味が分かりましたね?
これはもう、お金が欲しいとかではなくて、もはや選挙活動とかクラウドファンディングに近い性質のお願いです。
「鳥トマトの漫画が読みたい人は漫画を買ってください」という意味ではありません。
「鳥トマトを将来にわたって商業漫画家で居させ続けたい人は、
今すぐ、寄付してください、
その寄付のリターンとして1月10日にあなたの手元に単行本が届きます」
という意味です。すごい圧ですね。Wikipediaの寄付週間か?
日本の出版業界には、先ほども述べた通り、恐ろしいほどの刊行点数のマンガがあります。そして出版社に勤める人たちは、みんな、忙しいです。
したがって出版社に勤めている人は、ほぼ、本の初速しか見ていません。
作家的には別に、いつでも漫画を読んでもらって感想を言ってもらえればそれだけで全然OK、桶丸水産なのですが、
出版社はたくさんの人を雇って商売しているわけだから、感想文を食ってるだけは存続できないのでそれではダメ、溜岡物産というわけです。
漫画だけで生きていこうなんて甘くないですか?
僕も、副業をしながら、漫画はあくまでも趣味としてやっていこう、こんな不安定な仕事に人生100%ベットするなんてギャンブラーのやることだよ、と思っていた時期がありました。
でも、もう、いま、漫画しかやっておりません。
漫画を描くうちに、僕は気づいてしまいました。
僕の人生は面白い漫画を描くためにあったっぽい、ということです。
漫画をたくさん描くにも、面白い漫画を描くために取材に行くにも、
やはり、何よりも「時間」が必要で、しかしその「時間」は有限で、
そのためには漫画以外の仕事をしている場合ではないっぽい、
ということに気がついてしまいました。
時間をかければかけただけ、僕の漫画に凄味と面白さが宿るだろうし、
何より、漫画を描いているうちは、漫画家でいられるんだから
全力全身で漫画描いて、描いて、描けなくなったら死ねばいいじゃん!
…とか言ってたら、友人に発狂したと思われました。
そんなん、ギャンブラーですらない、人間辞めてるやん、と言われました。確かに。
僕は競馬場に足繁く通うギャンブラーどころか、僕自身がいつのまにか馬になっていたというわけです。困りましたね。
馬(漫画家)的にはニンジンがあればハッピーに走り続けられますが、
馬主(編集者)や競馬場(出版社)としては勝ってくれない馬には死んでもらうしかないので、
競走馬の鳥トマトは今、
生死の分かれ目にいるというわけです。
助けて〜〜!!!!!!!!
いいですか、鳥トマトは頑張って光の速さで走ります!
それしかできませんので!
なので!鳥トマトを競走馬として生かしておきたい一口馬主のあなたは!
単行本を!予約してあげてください!
Let’s 延命!
単行本予約キャンペーンのお知らせ
熱心に鳥トマトを応援してくださっているトリトマランドの住民の皆様におかれましては毎度お馴染みのキャンペーンですが、初見のかたもいらっしゃると思うので、お知らせします。
鳥トマトは毎回、新シリーズの一巻が出るたびに「読者に手書きの暑中お見舞いを送る」キャンペーンをやっております。
応募方法は以下の通り!簡単です!
予約がどうしてもできない、あるいは新刊を読んで本当に面白かった場合だけ鳥トマトを応援したいというめんどくせぇ厳しい審美眼を持った貴方のために、
「発売後1週間以内に、感想をSNSに投稿する」という方法でも応募が可能になっています。
俺、おもしれ〜漫画描いたからよ!!!!
ぜって〜応募してくれよな!!!!!!!!
俺の漫画と、お前の感想文、どっちが面白いか勝負だ!!!!!!!!


最後までこんな長文を読んでくれて、ありがとう。
何はともあれ、僕は一生懸命、漫画を描いていきます。
あなたが漫画を買ってくれた恩は一生忘れません。
来年には新連載も始まる予定なのでご期待ください。
漫画を描いて描いて描き続けて、
描いてるうちにポックリ死ねたらいいな〜♪